Stand with Japan


尊敬する友人からのメールを受取りました。彼は元某テレビ局ニューヨークの社長さん。
今は日本に帰国され、いろいろな情報をこまめに、彼の想いと一緒に送ってくださいます。
そのたびに、離れていても繋がってるという感じがします。

日本を一緒に建てなしたい、と心から思います。

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死者不明は2万2000人を超えました。

避難所に収容されている被災民は30万人です。

そのひとりひとりに人生があるのです。

ひとりひとりに大震災に遭遇した瞬間があり、家族、親族、友人、知人がいるのです。単純な数値では表せない被災状況です。不明者は最終的に何人になるのか。

瓦礫の中で祖父母を、夫を、妻を、そして子供を探し求める人々。連日、テレビの前で、目頭を熱くしています。
「9・11」に驚いたように、いま世界中の人々がニッポンの「3・11」にショックを受けていると思います。
昨日は義母の遺品、大量の紙オムツを新宿都庁に運び救援物資として被災地に送ってもらいました。

受付カウンターに生後間もない赤ちゃんを抱えた若い夫婦が並んでいました。おそらく買い置きの紙オムツなのでしょう。1パックだけのささやかな救援物資。しかし、そんな皆の熱い思いが今、東北被災地に向けられています。
「3・11」の前には「携帯カンニング事件」や「献金問題で外相辞任」といった出来事が続いていました。
入試でカンニングした19歳の受験生を警察が逮捕するか?

焼肉屋のおばちゃんの年5万円のカンパで外相が辞任するか?

メディアも異論、反論なく、皆でバッシングする軽薄な風潮。

そんな情けない状況も「3・11」でぶっ飛びました。もう遠い過去のように感じます。
この間の政府、東電の対応は酷いものがあります。さらにプロ野球セリーグ。なお月内の開幕に拘っています。
首都圏東京では計画停電、電車運休、遅延で朝夕のラッシュの混乱に拍車をかけています。電車運休を決めたJR東の駅は朝からシャッターを降ろし、通勤客をシャットアウトしたことがありました。構内立ち入り禁止にしたのです。寒い朝というのに。

一方、コンビニのパンや電池はあっというまに売れきれ。電池はまだ入荷されません。ガソリン不足でスタンドには長蛇の車。売り惜しみ、買占めしている奴がいるのでしょう。さらに、人災といってもいい原発事故と放射能汚染の恐怖。酷い話が次々に僕らを取り巻く。
しかし、一部で車上荒らしや義援箱を盗もうとしたバカはいても大規模な略奪や暴動は起きていません。
「東北の被災者に比べれば、まだマシ。我慢しなくちゃ」と耐えているのです。

無能な政治家や権力者に腹をたてながら、現場の人々は頑張っているのです。

福島原発に投入された自衛隊員や消防職員は死を覚悟しながら、格闘しています。

こうした被災現場への思い。いまニッポンには「連帯の気持ち」が芽生えています。
思えば経済大国、技術大国に酔いしれ、拝金主義に陥っていたニッポンです。
忘れていた他人への「想像力」が蘇ったといっていいでしょう。
僕らはきっと東北の被災した人々とともに旧体制を一掃し、新しいニッポンを築き上げるでしょう。
被災地はリアス式海岸で、風光明媚な漁港が点在していました。

僕らは5年いや10年、20年かかってもかつての景色を取り戻すでしょう。
ニッポンは必ず復活します。この想像力がある限り、僕はそう確信する。